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患者様の多くがご存じない治療の大原則について

2017年3月17日

患者様の多くが驚かれることの一つに、歯の治療は処置を繰り返すたびに

治療がどんどん難しくなっていくという事実があります。

(過去に何度も治療を繰り返した部分を同じ状態に

維持するのが難しくなっていくと表現した方がよいかもしれません。)

 

図1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一般社団法人

歯の寿命をのばす会HPより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯の一生は上図のような経過をたどり

残念ながら健康な状態の歯から抜歯に至るまで、

治療のステップがある程度決められています。

 

健康な歯で治療をされていない状態のステージ0だと、むし歯や歯周病の原因の細菌に対して一番防御反応が高い状態ですので

しっかりと予防できれば50年60年という長い期間でも

何も問題なく使っていただける可能性は高いのですが、

上図のようにステージ1やステージ2、ステージ3とステージが進むにつれて、

そのステージに長くとどまることが段々と難しくなります。

 

患者様の多くの方が年齢が上がると歯が急激に悪くなる印象をお持ちですが、

それはこの部分に起因しています。

 

 

特に被せ物をする場合の多くは残っている健康な歯もほとんどない状態が多いので

20年仮に使えたとしても、次にトラブルになった時には

抜歯へとステージが進んでしまう可能性が高いのが現実です。

 

その理由としては、むし歯でなくなってしまった部分は現代医療では再生することができないため、

何らかの人工物で補わないといけないという現実があるので

それら人工物の劣化や耐久性の問題、歯と接着させる接着材の経年的な減弱化など様々な理由があるからです。

 

ここで大事なことは、一度ステージが先に進むとどんなに優れた治療をしても元に戻すことができないということです。

そして、必ず1ステップずつすすむわけではなく、場合によっては一気に2ステージ先にすすんでしまうこともあるということです。

ですので、大切なことは当たり前ですがむし歯にならないようにできるだけステージ0の状態を長く維持できるようにすること、

そしてそのステージが先に絶対に進まないように、ステージの進んでいない時期から

長く維持できる治療を時間をかけて最良な形で受けていただくことにあると私自身は考えています。

 

 

残念ながら歯の人生の終末である抜歯に至った場所には、インプラント治療やブリッジ治療、入れ歯治療の中から歯を新たに人工物で

補わないといけなくなりますので、そこには更なる長期に及ぶ治療期間や、

他の健康な歯に対する負担増による更なる歯の喪失リスク、

高額な治療費用など様々な問題が新たに出てきます。

 

歯を失ってから更なる長期に及ぶ治療期間や高額な出費を選ぶのか、

自分の残っている歯が悪くならないように時間や費用をしっかりかけて

ステージが先に進まないように治療するのか。

 

歯を守るためにステージごとにお伝えできるたくさんのことがありますので

ぜひ当院に勇気を振り絞ってご相談ください。

お待ちしております。

 

 

 

 

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