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歯間ブラシあるある

2024年4月22日

患者様の歯の寿命を延ばすことに力を入れている
下北沢井上デンタルクリニックです。

本日は一般的にだいぶ普及してきている
歯間ブラシのあるあるをお話したいと思います。

間違った使い方で何十年もお掃除するのと
正しい使い方で正しくお掃除するのでは
結果にだいぶ開きが出てきますので
みなさん今一度ご確認ください。

①擦る回数が少ない
歯間ブラシを使ってはいることは大変すばらしいんですが、
食渣を掻き出すために
つまようじ替わりに使っている方が多く
皆さん2~3回擦って終わりの場合がほとんどです。

歯間ブラシの本来の目的は歯の表面のプラーク(細菌の塊)
を擦ってとることにありますので

歯間ブラシは歯と歯の間から出さなくてよいので
間に入れたままで細かく少なくとも10回は動かしてお掃除してみてください。

ちなみに毎食後に歯間ブラシをやるのが必須です。

②サイズがあっていない
歯間ブラシの通りやすさを第一優先にしてしまうと
本来のサイズより小さいものを選択しがちです。

軽く抵抗があるサイズのものを選ばないと食渣は取れますが
本来の目的の歯の根元の表面のプラークは除去できませんので
ご注意ください。

またゴム製のものよりブラシタイプのものの方が
汚れを除去できますので、できるだけ毛が密なものをお選びください。

③同じものを長期間使用し続けている
歯間ブラシは擦って汚れを取るものなので使い続けると
当然ブラシの毛がへなってきて汚れが取れなくなってきます。

少なくとも1週間に1回は交換してみてください。

④奥歯は見えないから使用していない
前歯の間は比較的年齢が上がると隙間に通りやすくなるのですが
奥歯は入れる角度が難しく視認できない暗い環境であったり、
ほっぺたが邪魔して挿入を妨げますので難しいのですが
歯周病は奥歯からほとんどの場合進行しますので、
奥歯こそ歯間ブラシを使用すべき場所です。
もちろん一番小さいサイズであるsssサイズでも入らない、
もしくは歯並びが悪く歯間ブラシが物理的に入らなければ
その部位だけはフロスのみのお掃除で頑張ってください。

⑤片側からしか歯間ブラシをしていない
これはなかなか難しいのですが
本来、歯間ブラシは外側からと内側からいれるものなので
両方から通す必要があります。
可能であれば両方から通して頂き、どうしても無理なら
片方からの回数を多くして慣れてきたら
再度少しずつ通す回数を多くしていってください。
極端な事を言うと、正しい使い方をすれば
20回動かしても30回動かしても歯と歯肉に悪影響はないと思います。

⑥歯間ブラシとフロスの違いがそもそもわからない
歯間ブラシとフロスは使う目的も用途も別のものと
下北沢井上デンタルクリニックでは考えています。
よく「フロスを歯肉のポケットの中までいれて擦ってお掃除してください」
と言われたことがあるかもしれませんが
部位によってポケットの深さも違いますし
奥歯になればなるほど視認性が落ちますので
フロスで人工的に歯周ポケットを形成することにも
なりかねませんので
歯間ブラシを使用し汚れを除去してください。

フロスは歯と歯が接する、コンタクトポイントと言われる
むし歯になりやすい場所をお掃除するための道具です。

以上、歯間ブラシあるあるでした。
歯間ブラシメーカーさんの違いで驚くほど通しやすかったり
使いにくかったり、やたらとワイヤー部分が歯にあたって不快だったりと
かなり違いがあります。

歯間ブラシは歯ブラシとフロスと同じく必須アイテムです。

どの順番で掃除するかも医学的に正解がありまして、
これはまずフロスと歯間ブラシを先にやり、最後に歯ブラシが正解となっています。

ご自身で使いやすい歯間ブラシを早く見つけて頂き
習慣化してみてください。


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